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1. 200年住宅の新築方法
 無機系の防腐防蟻剤で住宅を建設する場合、製材は加圧注入され、プレカットしてから建設現場に運び、組み立てます。
二重真空法では製材はプレカットされ、ついで処理缶中で0.5気圧程度まで減圧します。ついでDOT濃厚溶液中を導入し、浸漬された状態で大気圧に戻します。薬液は、気圧差で木材中に押し込まれます。最後に薬液をタンクに戻し、0.15~0.2気圧程度の減圧下で余分の水分を除去します。木材の含水率は、処理によって約6~8%上昇しますが、この程度の含水率の増加では、木材は変形しません。処理材は、1~2日風乾してから組み立てられます。すぐに現場に運んで組み立てる場合もあります。処理材を乾燥せずに組み立てる経済効果は大きなものです。二重真空法のもう一つの長所は、防腐防蟻剤を含む切り屑が出ないことです。プレカットは全面が防腐防蟻処理されるため、劣化生物の進入路もありません。
ホウ酸塩は1900万年前に噴火し、湖底に沈んだものです。DOT処理木材は米国で30年、ニュージーランドで70年の歴史があります。300年前のストラディバリウスのバイオリンは、今日でも防虫効果が維持されています。200年住宅の保存剤としても十分期待できるはずです。二重真空処理はプレカットと直結して行うのが効率的で、大型の工場向きです。導入時には、責任をもって技術指導いたします。
2. 200年住宅を目指すリフォーム
 住宅をリフォームする前に慎重な調査が必要です。調査によって生物劣化の進行が確認された場合、住宅の復旧、再利用は不可能です。劣化度合が低い場合はリフォームに進みます。施主とよく議論し、何をやるか決定します。断熱性(省エネルギー性)、耐震性、床断熱なども決めましょう。 
リフォームした住宅が200年持つようにする技術の核心は、外壁内部のDOT処理に加えて周囲のシロアリの駆除、住宅にシロアリを侵入させないベイト工法の実施、等です。200年を目標とするには、定期的な点検と劣化生物を寄せ付けないための2重、3重のガードが不可欠です。
 外壁を開かずに内部の木部を処理するには、泡処理やミスト処理を活用しますが、かなりの技術、経験、カンが必要です。現場処理を繰り返し経験していただくことになります。実習は経験者が付き添ってご指導いたします。
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セミナーは本年3月に会員を募集し、会員に対する座学はオンラインで行い、次に実習を行う予定です。ご期待ください。

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